じゅらくの家

2012/03/09

伝統素材

t f B! P L

住宅で根強い人気なのが「無垢の木と漆喰の家」。

様々な建築会社さんが住まいづくりに取り組んでいます。

さらに本格的に…と考えている方からいただいたのが

「土」のご相談。

 

「『じゅらく』ってナニ?」というものでした。

今日はそのじゅらくについておさらい。

 


内部の左官壁に多用されているのが「じゅらく」。
ジュラク**とか**じゅらくとか、様々な左官材が販売されています。

 

イメージ



 

でも、それらは残念ながら全てマガイモノなのです。

 「じゅらく」は元々聚楽第から。あたりの土が聚楽土。


聚楽第とは安土桃山時代に豊臣秀吉が建てた政庁&邸宅。
堺の出身であり、茶聖とも称される千利休による築庭でも知られますね。
その聚楽第があった場所から採れる土が「聚楽土(じゅらくつち)」なんです。


さて、そういう訳で、いろんな左官材メーカーが売ってる「じゅらく」は
「聚楽土風」ってことなのだそうです。
塗装にも「ジュラク仕上げ」なるものがあり、ジュラクガンという吹付ガンまであるのですが…

分かりにくいのでまとめると、
  1. 聚楽土=本物
  2. 壁材の「じゅらく」=聚楽土風の左官材
  3. 塗装の「じゅらく」=「聚楽土風の左官材」風の塗装仕上げ

ってことです。

 
話題はズレましたが、聚楽土を使った仕上げは土壁の最高仕上げ。
正統な茶室、伝統建築などには欠かせない高級材料です。
当然、その土を塗る技術も最高技術の一つ。
使いこなせる方は国内に多くはいらっしゃらないそうです。