さて、そろそろ年度末です。
3月と言えば、道路工事(笑)
そうなんです。駆け込みで工事することの多い時期です。
この時期に多い電話が…
「時間が無いから、ナントカする方法ないですか?」と。
4月オープンのお店。
年度末までに引き渡ししたい住宅。
…事情は痛いほどよくわかります。
しかし、幾度となく説明していますが、
自然素材であればあるほど、自然に左右されるものなのです。
漆喰とは山から削り取った石を加工して作った「石灰」に
麻などの植物繊維を加え、
さらに海藻を加え…練り上げただけの左官材料です。
硬化が終わっていないセメントの上から塗ったり
寒い時期に凍結しない薬剤を加えてみたり
動く場所に塗ってみたり
自然に逆らうようなことをして、上手くいった例がありません。
逆に
乾かなくて当たり前。
割れて当たり前。
カビが生えて当たり前。
汚れが落とせなくて当たり前。
常に自然との対話と対峙を繰り返さなければならないのです。
だからこそ「ナントカならない」材料なのです。
ナントカならないのならばどうするか?
答えは簡単ですね。 『待つ』。
お仕事をお願いしている方が、待つんです。
ちゃんとした仕上がりを望むのであれば「待つ」んです。
とはいえ、工期に追われるのは
左官さんをはじめとする、最後の仕上げを行う職人さん。
頑張ってください!