あります。簡単ですよ。
「綺麗に塗らないこと」です。
要するにただべたべたと塗りつけるだけ。
(c)
そう。塗るだけならば「誰でも」塗れるのです。
違いますよね?キレイに塗りたいんですよね??
プロの左官職人さんは、
日々のたゆまぬ研究と努力で、
様々な左官材料の仕上げ方法を習得されていますし
当然、高度な技術が要求される仕事もあります。
が、DIY。
「ぶっつけ本番」で出来るわけがないのです。
だって鏝(こて)ですら持ったことないでしょう?
実際、左官さんの中でも
漆喰をしっかりと塗ることができる職人さんと、
そうでない職人さんがいるのです。
それだけ難しいからこそ受け継がれてきた技術。
もっともオーソドックスな漆喰の仕上がりは
「平滑で艶消しの押さえ仕上げ」。
正直、それはあきらめていただくほかありません。
修練とカンが必要となりますから、独学でどうにかなるものでもありません。
さらに、漆喰という素材は
ペンキのようにただ平らに塗ればキレイに仕上がるものでもないのです。
手順を踏んで塗り重ねていく中で、乾燥の塩梅を見計らいながら。
塗りあがった後もその乾燥の様子を見守ってやる。
とにもかくにも手のかかる素材なのです。
漆喰に限らず
ぶっつけ本番で出来るほど、日本の伝統素材は甘くありません。
ただ、近年DIY用の漆喰というものも販売されています。
多少の樹脂などの化学製品が含まれている場合がありますが
それなりに良いものですよ。
「どうしても自分のチカラだけで!」とおっしゃる方はそちらを。
素材にこだわる方は左官さんにお仕事をお願いしながら
「どこか自分でも塗ってみたい」
とワガママを言ってみるのも良いかもしれません。
お手伝いしながら、とてもキビシイ指導を受けながら、自分で仕上げた壁。
それでも納得できるものになると思いますよ(笑)