古民家再生と黒漆喰と

2011/07/26

伝統素材

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 「古民家再生」という言葉、最近良く耳にしませんか?

 

「再生」というからには、もう一度命を吹き込まねばなりません。

最近見つけた生き返った古民家。

 

店舗なのですが、これだけの雰囲気、新築で造り上げることは至難のワザですね。

まず、これだけ立派な木材が簡単には手に入らない。

そして、これだけの味を出すことはなかなか出来ない。

最後にこれだけのことが出来る大工も簡単には見つからない。

 

店舗ですから、雰囲気作りもしっかりと。

しっかり生かしきれるよう、照明にもこだわっています。

 

 

建具を昔のままの状態で残しておくことも、とても効果的ですね。

奥にあるのは神棚。こちらもそのままのようです。

 

店舗の売り場と作業場を隔てるガラス窓。

壁から落ちていく細工がたまりません。

 

外に出て、瓦も良い造作。
当時、しっかりとした様々な職種の職人さんがこの家を建てたのだと覗えますね。

 

 

 

で、この店舗…いったい何の店だ?と気になりますね?

そろそろご紹介。

 

栃木県佐野市にある「味噌まんじゅう新井屋」さんの佐野本町店です。

コチラの味噌まんじゅう、私の中では北関東ナンバー1の饅頭なのですが…

グルメブログではないので饅頭の説明はしません(笑)

 

(せめてリンクだけは紹介しておきますね。 味噌まんじゅう新井屋

 

どうです?この佇まい。

建物は明治10年に建てられた見世蔵だそうです。

色あせた黒漆喰の墨ムラがたまらないです。

古瓦とのコントラストもちょうど良いですね。

 

黒は褪せる。白は汚れる。

それが日本の美意識ではないでしょうか?

 

だって、この古民家…キレイですよね?

 

 

ちなみにお店の看板の墨文字…有名な武田双雲さんによるものだそうです。

お店の雰囲気を壊さないような看板も素敵でした。