原発建屋のカバー工事に
我が国の伝統工法が使われるそうですね。
具体的には鉄骨やパネルの固定に木造技術の応用。
…といってもイメージがわかない人も多いでしょうね。
なので伝統工法で建てられた木造建築、見てみましょう。
と代表格、高さ百尺。法隆寺さんの五重塔です。
大工さんであればあこがれの存在。
薬師寺さんの金堂です。
ではいったいどうやって?と思われるでしょうね。
それがこの「木組み」の技術。
釘を一本も使わずに構造体を作る技術。
我が国で1000年を越えて培われてきた技術なのです。
そして、それは「木」という素材を大切に使ってきたからに他なりません。
一度寸法通りに切って使った木材…それはその家で終わりではないのです。
解体しても、次の家に合わせて刻み直して使う。
それは「エコ」ではなく「当たり前」のことだったのです。
樹齢100年の木は伐られて100年後に一番強くなるといわれます。
だからこそ、50年経って建て替えるにしても、その木材はまだまだ。
現在多用されている釘やプラスチック、ペンキなどが100年持つと思いますか?
それらは全て出来上がった0年目が一番強い素材なんです。
100年後にあったとしてもボロボロでしょうね。
良いものを残し、使えるように加工する技術。
世界に誇れる伝統技術だと思います。
木材も漆喰も、時間が経てば経つほど強くなる素材。
そして、それこそが歴史が物語る「実績」です。