©伝統素材伝承支援協会 台風と暮らす家と漆喰 150 150

台風と暮らす家と漆喰

今年も各地で台風の被害がありました。
しかし、まだこれからが台風シーズン。今後の被害が出来るだけ少ないことをお祈りしますが…

台風銀座で住まう家とは

我が国では沖縄、九州、四国といった地域は台風銀座。毎年といっていいほど被害を受けるわけですが…自然の猛威に対して、昔から何もしなかったわけではありませんね。


開放的な沖縄の民家

とてもオープンな沖縄の伝統的な古民家。屋根はしっかりと漆喰で固められているものの、これじゃ、台風が来たらひとたまりもないように見えますよね。




外から見ると、がっしりと高い石垣が風雨から守っています。ちゃんと考えられた造りなんです。


土佐では豪壮な伝統様式

高知県で見られる土佐漆喰による分厚い壁。独特の構造です。意匠性だけでこんなカタチをしているわけではありませんね。

強い雨と風。横殴りの雨があたった時に壁を伝う雨水の影響を極力受けないように考えられています。すべて「水切り」のためなのです。


海鼠壁はデザインでなく機能美

また、全国で見られる海鼠壁(なまこかべ)も、雨が直接降りかかったり、地面から跳ね返る雨の影響への対策なんです。白い部分は漆喰ですが、平らな黒い部分はもともとは瓦。現代でいうトコロのタイル貼りと同じ役割なんです。


しっかりと「生活」と「自然」を共生させた住まい。それが我が国の伝統建築ですね。
とはいえ、災害には十分気を付けて。今後も皆様のご無事を祈ります。