「漆喰のオハナシ」 おさらいその12

2015/01/04

おさらい

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記事ごとのアクセス数を分析すると
DIYに関する記事へのアクセス数が比較的多いんです。

「漆喰を塗ってみたい!」という方、結構いらっしゃるんですよね。

しかし、誰でもちょっと練習すれば「簡単に」出来るような素材ではないんです。
というわけで、漆喰の仕上げについてのおさらい。



漆喰というものはとても不思議な素材です。

平らに真っ直ぐ塗ることも出来れば


曲線を描いて丸く塗ることもできます。


時には豪快に


そして時には繊細に


これらの技を日々磨き、卓越したワザを見せてくれる方々。

 それが左官職人さんです。


ただ、残念ながら100人の左官さんがいて、
100人全ての方が同じ技術を持っているわけではありません。

それは左官に限らず、
職人の世界で「匠(たくみ)」と呼ばれる方がいらっしゃるのと同様、
日々の修練と努力により「出来る」職人さんが生まれてくるのです。

が、時折「素っ頓狂」な相談をいただくことがあります。

その中でも多いのが「磨き」について。

 「今度、漆喰の磨きを入れたいんですが、その材料はどれですか?」
 「お施主様の依頼なんですが、お値段、幾らくらいみとけば良いですか?」
 「磨きをやれって言われたんですが、マニュアルはありますか?」

 罪です。知らないということは罪。

漆喰の「磨き」は左官仕上げの最高技法の一つ。

それは誰にでも出来る技術ではありません。

そしてさらに言えば「漆喰」自体、
マニュアルがあれば塗れるという代物でもないわけです。

漆喰に限らず、
 釘一本使わぬ大工の技
 茅葺きの屋根葺き
 漆塗り
などなど、どれをとってもマニュアルを見ながらできるものではありません。
それこそが伝統素材。
素材の特性を見極めること、それを扱いこなすこと、それらも「技術」。

だからこそ価値があるものなのです。



でも、DIY
そこそこ出来ればOKならば、そこそこに仕上げられますよ。

そのオハナシはまた後日。