連日、漆喰に関するご相談をいただいています。
ご相談で多いのは…
皆さん「住まいの安心」をお求めなんですね。
そして、我が国ではやはり木造住宅が主流であることを痛感します。
そして、木造住宅の中でも「木と漆喰の家」が相変わらずブームなんです。
なので、よくご相談いただくのは
「この漆喰を外壁に塗ると家が長持ちする」って聞いたんですが…とのご質問。
それについて、おさらいしながら解説しましょう。
漆喰はとても耐久性がある素材で、何百年も経ったお城などで使われています。
というのは大きな勘違いを生みます。
これだと漆喰が何百年もお城を守ってきたように聞こえますよね?
でも、そんなことはありません。
それを証明するのがコチラ。
現在、平成の大改修工事中の世界遺産&国宝・姫路城。
昭和の大改修から約半世紀。ようやく今回の改修を終えますね。
漆喰は風雨により摩耗しますし、構造によっては表面に汚れが堆積します。
また、防水素材ではなく水を吸いやすい素材ですから、内部に雨水が浸透します。
すると…たとえ漆喰が傷んでいなくても汚れたり、内部が傷んだりしますから
結局どこかの折を見て改修工事が必要になるんです。
分かりますか?
軒下は汚れがついたまま。逆に雨のあたる部分はメクレなどが見られます。
常に湿気のある部分にはカビや藻が生えているのも分かりますね。
これが漆喰の本当の姿。紛れもない真実です。
しかし、これまで我が国の伝統が守られていました。
その伝統とは「しっかりとお手入れを繰り返す」コト。
汚れたら塗り直す。傷んだら剥がして塗る。
当たり前の姿なんですよね。そして、それが出来るのが漆喰の魅力でもあると思います。
漆喰でもペンキでも、サイディングでも金属でも、汚れない、傷まない素材はありません。
必ず「お手入れ」が必要になるんです。
繰り返しますが、それが当たり前のことですよね?
住まいにはメンテナンスフリーなどありえません。
当社の漆喰は大丈夫!と謳っているメーカーさんも多いですよ。
もしご自分のお住まいの外壁に検討されているならば・・・
「なぜ大丈夫なのか?」納得いくまで説明してもらいましょうね。