見識は知識に勝る。そして見識は胆識に劣る。
知って、見て、触れて、納得して、合点して、理解して…最後に胆に落とす。
平たく言えば「自分なりにでも、しっかり理解するまで、行動しなきゃ」と(笑)
だから、漆喰の素晴らしい作品を感じるのであれば、やはり現地へ。
ほら、写真で見ても素晴らしい作品。
ですが、やはり生で観るのとは違います。
「日本漆喰協会作品賞」という賞があります。
その名の通り、優れた漆喰の作品に贈られるもので、
2006年に始まってから毎年開催され、今年で第9回を終えました。
特徴は「技術コンテスト」ではなく「社会的、文化的見地から特に優秀と認められる」作品に対して贈られるものであるというところです。ですから受賞者は左官だけでなく、設計者、施工者にも。
そしてその作品は一般の民家から公共施設、さらには文化財まで
等しい基準で評価されています。
そんな素晴らしい受賞作品はこのような受賞作品写真集として、毎回作成されているんです。
立派な作品が多いなか、写真で観るだけじゃ飽き足らないものも出て来るんですよね。
漆喰の重厚感や繊細な細工のニュアンス、そして何よりも素材感。
それらをやはり生で観て感じたいと思うことが良くあります。
そんな時こそ、やはり現地へ。
ただし、公共の建物ならば公開日に。
個人所有のものなら、ちゃんと断りを入れてから行きましょうね。