今日のオハナシは「窓ガラス」です。
ガラスというものは古代から日本にありました。
シルクロードを通って来たものなど、大陸から運ばれてきたものも多いのでしょうけれど、装具や古墳の副葬品として発掘されて博物館や史料館などに展示されていますね。
ただし、窓の建具にガラスが本格的に使われ始めたのは明治になってから。
文明開化は「ガラス窓」という文明ももたらしてくれたんです。
1903年に建てられた明治建築。当然木造建築。そして漆喰に、瓦に…と様々な造作に目を奪われますが…
伝統建築に使われているガラス…なんとなく分かりますか?
では、今度は分かりやすく内側から。ステキな「歪み」です。
今のガラスのように歪みなく、ビシッと真っ直ぐなガラスではないんですね。晴れていてもなんとなく水が流れるような、味のある風景。私はこのクセのあるガラス、結構好きなんです。
二階の窓に映りこんだ電線も、なんだか見ていて楽しくなります。
木の建具もとてもステキです。
ちなみに現在のような厚みが均一に整ったキレイなガラスが作られるようになったのは1960年代に入ってからだそうです。それまでのガラスにはドコか味わいが残っていることでしょうね。
また、昔のガラスには下の写真のように模様が付けられたモノも。これもまた味わい深い印象を受けますね。
ガラスもまたいつの日か、それに代わる素材が使われ始める日が来るんでしょうか?
ドラえもんにでも聞いてみたいですね。