年末年始 恒例「おさらいシリーズ」始まります。

2013/12/23

おさらい

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今年もあとわずか。

今日から年末年始恒例の、大好評?「漆喰のおさらいシリーズ」を掲載します。
漆喰について知りたい方はこの年末年始休暇に一気読み。というのも良いかもしれません。


「漆喰」ってなぜこの字を書くの?

唐音という鎌倉以降に中国から入ってきた漢字の発音があります。

その唐音で「石灰」を「シックイ」と読んだため
その当て字として使われたいう説が有力なようです。

もともとは「石灰」と書いてシックイと読んでたということですね。
その名残でしょうね。長崎県長崎市には「本漆喰町」と書いて「モトシックイマチ」と読む地名が残っています。

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ちなみに「漆を喰う」と書きますが、漆の主成分はウルシオール。
それは耐アルカリ性に優れているはずですから、喰われない…ハズです。

どうやって使われるの?

左官職人さんや屋根職人さんが鏝(こて)という道具を使って塗ります。


優れた左官さんは、平らに仕上げるだけでなく、様々な模様、細工の技術を持っています。
さらには、顔が映るくらい表面をキレイにする「磨き」という仕上げ技術を持っているのです。


でも、最も難しいのは「あたりまえのことを狂いなく仕上げる」ことだそうです。
左官さんの世界、大変奥が深いものですね。なお、ローラーで塗装できる漆喰というものがありますが…それは漆喰ではなく塗料と呼ぶべきですね。

どんな種類があるの?

大きく分けて5種類あります。

1)本漆喰
現場で海藻を炊いてのりを作り、
?(すさ)と塩焼き消石灰をこね合わせたもの。
…粉の状態の製品は本漆喰とは呼びません。

2)土佐漆喰
3か月以上発酵させたワラと消石灰を合わせ、
更に1カ月以上寝かせてつくられるもの。
…これも粉では土佐漆喰とは呼びません。

3)既調合漆喰
おそらく国内で最も多く使われている漆喰です。
基本的に土佐漆喰を除く全てのメーカー製品はコレに該当します。

4)琉球漆喰
ワラと生石灰から作られる漆喰。
土佐漆喰とは作り方が違います。
沖縄で昔から使われている独特の漆喰です。

5)漆喰と呼べるのか判断が難しいもの
しっくい、漆喰、シックイと名のつく製品が市場には溢れています。
どこまで漆喰と呼べるのか分からない中、特に判別が難しいモノ。
あえてコレには触れません。

この5分類、wikipediaの「漆喰」にも投稿しました。
分類方法についてのご意見、お待ちしています。



漆喰といってもいろいろとウンチクがあるのです。
今年オハナシした色んな事、今日から少しずつ紹介していきます。