時代劇などで出て来るコトバなんです。
昔の盗賊は、土蔵破りを行う盗賊のことを娘師(むすめし)と呼んでいたのです。
で、その盗賊、白い漆喰で仕上がった蔵を「色白娘」、黒漆喰で仕上げられた蔵を「色黒娘」とも呼んだそうで…なかなか洒落が効いています。
さて、土蔵は現代の巨大金庫のようなもの。鉄筋コンクリート造が普及する昭和の時代までは、保管庫として金品が収められただけでなく、分厚い土壁で包まれた空間は温度変化も少なかったため、食品保管庫としても使われていました。
とにもかくにも大切なものを入れるのが蔵。そんな土蔵の中からモノを盗むには、並々ならぬ努力が必要だったんです。
- カギをこじ開けるか?
- 窓の格子を切り落として中に入るか?
- 屋根瓦を下して天井から入るか?
- 地面を掘ってトンネル?
- そして・・・壁に穴を空けるか?
そうでなくとも、土壁はご覧のとおり、こんなにしっかり小舞が編まれ、分厚く土で塗り込められていました。
その上からさらに漆喰でガッチリしっかり固められていましたね。
ある有名な時代劇では土壁をド~ンと力づくで壊すパワフルな忍者がいましたよね。
そんな土壁、大きな木槌を持ってきても、斧を持ってきても、そう簡単には壊せるものではありません。
土蔵についてもっと知りたい方は、絵本「どぞう」がオススメですね。
子どものココロで読んでみてくださいね。