でも、食品だけの問題ではないのです。
衣食住。私たちの生活をとりまく3つ。
その中でも一番真偽が分かりやすい「食」ですら、これだけ誤魔化されているのですから、衣食住の全てが偽装されていると考えて間違いないですよね。
「衣」のハナシでは、昨年の中国製の帯地を西陣織と偽って売っていた会社が摘発されたニュースがあったこと、まだまだ記憶に新しいですね。
そして何度も何度も繰り返し問題が発覚するのが「住」の世界。
特に、建築は「隠せるトコロ」が多いこともあり、手抜き工事、耐震偽装、性能虚偽記載などなど、偽装のオンパレードです。
と、いつも建築材料のお話をさせていただいています。
と、いうわけで、今回は「漆喰が本物かどうか調べる」方法。
その方法は至ってシンプルなもの。
調べるのは次の2つだけで良いのです。
1)どこで作っているのか?
2)何が入っているのか?
単純な事なのですが、それが分からないのが建築材料の世界なんですよ。
漆喰をどこで作っているのか?
カタログやインターネットなどでメーカーさんを調べれば分かる…場合もありますが、本社所在地と製造場所が異なる場合がありますね。工場所在地が不明な場合は、勇気を出して聞いてみるほかありません。お答えできません。企業秘密。などという返答は…私たちが不安になるだけですよね?!
そういったメーカーさんのものは怖くて選べない方も多いと思います。
さらに、輸入製品の場合はどうしましょう?様々な製品が輸入代理店や商社などを通じて流通しています。まさか海外まで問い合わせを?…なので、国産製品が選ばれることに頷けます。
漆喰に何が入っているのか?
伝統的な漆喰の原料は石灰石と海藻と麻すさ。石灰石はドコで採掘されていますか?
…その石灰石はどのようなものですか?
…その石灰石はドコで加工されていますか?
海藻はドコで採れたものですか?
…その海藻はどのようなものですか?
…その海藻はドコで加工されていますか?
麻はドコで採れたものですか?
…その麻はどのようなものですか?
…その麻はドコで加工されていますか?
さらに
ほかに何か入っていますか?それはどのようなものですか?どこで…
これでも安心できない方もいらっしゃるようなのですが、逆に、答えられないメーカーさんも少なくありません。また、非公開とおっしゃるメーカーさんもありますね。…何か言えないものが入っているのでしょうか?
まとめとして
・使われているものをちゃんと確認する。
・中身の分からないものには注意する。
・海外ブランドだから、有名な製品だからと安心しない。
…食べ物と同じように考えるべきですね。食の安全も住まいの安全も同じコトです。