海を連想する漆喰

2013/09/21

よもやま

t f B! P L

突然ですが問題です。 コレ、何でしょうか?

 

そうです。海鼠。海のネズミと書いてナマコと読みます。

「なまこ酢」がおなじみですね。中華料理では干し海鼠は高級食材。

 

普通は食べ物のハナシで終わるんでしょうけれど、このブログは漆喰ブログ。

 

この壁、ご存知ですか? 

Japanese traditional style fireproof warehouse / 蔵(くら)Japanese traditional style fireproof warehouse / 蔵(くら) / TANAKA Juuyoh (田中十洋)

 

ご存知の方も多いでしょうね。

海鼠壁(なまこかべ)と言います。 

 

壁に瓦を貼りつけて、その目地を漆喰で盛り上げます。

この漆喰のカタチがナマコ。本物を使うことを想像すると、かなりグロテスクな…。

 

現代では壁にタイルを貼っている建物がありますよね?

その和風版だと考えていただければお分かりになると思いますが、壁に瓦を貼ることで防水や防火、耐久性を高める工法です。機能だけでなく意匠性にも優れていますね。なによりも、我が国の原風景の一つです。

 

伊豆半島の松崎町、岡山の倉敷、山口の萩など、海鼠壁で有名な街もあります。

時間のあるとき是非ご覧になっていただきたい町並みです。