「天然素材」というもの

2012/11/15

おさらい

t f B! P L

何度も繰り返している「おさらい」です。

「素材としての漆喰」についての基本中の基本知識です。

 


 

漆喰はもともと3つの原料と水で作られます。

 

主原料となるのは石灰

そこに麻の繊維海藻から出る糊分を加えて出来上がります。

 

 

 

 

漆喰は、実はその成分のほとんどが石灰。

麻と海藻は補助材料なのですが…

 

さらに補助材料が加えられているのが「現代の漆喰」と言えるでしょう。

 

漆喰に限らず、「天然素材」が強調されている製品、多いですよね?!

ところが成分を調べてみると…

原料が天然素材を加工して出来ているから、天然素材…????

そのほかにも「天然由来」「自然由来成分」などというコトバが使われています。

日本語ってとても便利なコトバです。

 

分からなかった方にはもう少し。

 

天然の調味料と「化学調味料」で考えましょう。

天然…はお分かりですね。かつお節とか昆布とかイリコとか。

 

化学調味料は、今では「うま味調味料」と呼び名が変わりましたね。

もっとも有名なアレも含め、廃糖蜜の加工物であったり…

 

 それは「天然素材」と呼べますか?

 

左官材料で言えば海藻のりの補助材料、代替材料として多用されているのが、メチルセルロースの類。紙の原料としても知られるパルプから作られます。食用として使われているものもあるようですが、結局それは調味料と同じではないでしょうか?

 

 その漆喰、天然素材と・・・

 

各自の判断でしょうね。

少なくとも私は呼びません。

 

ただし、だからといって体に悪い!というわけではないのです。

食べ物だってそうでしょう?

調味料が入っているほうが美味しく感じる人も居るんです。