先日、ご質問いただいたオハナシから。
「漆喰」というよりも、それぞれの素材についての専門知識が必要な話です。
そのご質問は
「現代の漆喰」と戦前や明治期などの「昔の漆喰」
その違いを見分ける方法はありますか?
というものでした。
見分ける方法…昔から残っている壁ですから汚れている…と申し上げたいところですが、さすがにそれでは見るだけでは難しいですね。
ですが、使用されている原料に違いがあることを説明させていただきました。
漆喰の原材料については日ごろからご説明している通り。
「消石灰」「すさ」「のり」の3点が基本です。
漆喰の昔と今。
まず一番大きな違いは主成分となる消石灰に違いがあります。
その違いは…専門知識が必要なので割愛します。
2番目は麻。戦前のものであれば現在は大変希少な大麻が用いられていることが多いようですね。
そして3番目は…補助材料が入っていないこと。漆喰を作るには「消石灰」「すさ」「のり」の3種類だけで良いのです。現在の漆喰(商品)には上図の通り、様々な補助材料が混合されていますね。
さて、現代の漆喰。漆喰というコトバが使われている製品の数々。
ドコまでが漆喰と呼べるのでしょうね。