台風一過。激しく水の流れた場所では泥汚れもひどいです。
泥は土が流れてきたもの。
というわけで、今日は土のオハナシです。
土を使った壁、土を使った道具…農作物は土に植えることで育てられますね。
水と同様、私たちが生きていくために欠かせない素材であるわけです。
ではここで問題。
土ってどうやって出来るのか知っていますか?
あまりにも身近すぎて考えもしない問題ですが、
実は小学校で習った内容なんです。
川の上流、大きな岩がごつごつとしていますね。
それが下流に行くにしたがい、岩が砕け小さくなっていきます。
自然の作用によるものですね。
そう。
岩が石になり、石が砂になり、砂が土になる。
岩石が小さく小さく分解されて粉になった状態なんです。
そして死んだ生物や落ち葉、動物の糞、倒れた木などなど
有機物が分解されたものもまた土に。
…人が死ぬときに「土に還る」といいますよね。
以前説明したように石灰岩は太古のサンゴなどの化石。
生物の死がいが積して何億年も経ったものが岩になっている物もあります。
様々な生物の生き死にのサイクルの中で出来た土もあるわけですね。
それらを大きく移動させるのが水。
梅雨や台風などによってもたらされる大量の水は、
はるか山の方から肥沃な土を下流に運ぶ役割を担っていたことも事実です。
そして流れる水と肥沃な土に支えられて出来たものが文明。
世界史を学んだ方は歴史学者ヘロドトスの言葉
「エジプトはナイルの賜物(たまもの)」を思い出す方も多いでしょうね。
世界の文明はまさに大河と土によって創られてきたものです。
甚大な被害が起きないことを。
そしてそのための備えを怠らないことを祈ります。
そのうえでゆっくりと「土の魅力」についてオハナシしたいものですね。