タタキのお話

2011/10/03

伝統素材

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タタキってご存知ですか?

今が戻りの旬の「カツオのたたき」…のハナシではありません。

 

かつおの塩たたき - 写真素材
(c) プロモリンク写真素材 PIXTA

 

 

今日は三和土(たたき)のオハナシ。

 

三和土とは
石灰にがり の三種類の材料を合わせたものを
名前の通り3つの材料を合わせたものを、叩いて叩いて仕上げたものです。

「土間(どま)」のことをタタキと呼びますね?

その多くが三和土で仕上げられていた名残からです。

 

また、土間
言葉通り、土の間だったわけですね。

ただし、この三和土、地域によって様々な違いがあります。
石灰は生石灰だったり、消石灰だったり、
?(すさ)を入れるところと入れないところ、
土の質も珪素が多いものから粘土質のものまで様々。

そもそも、セメントがない時代に、
手頃な材料で固く締まる材料として使われてきたわけですから…。
ちゃんと出来上がれば何でも良かったわけです。

 

わが町津久見の三和土は本当にセメントの代わり。
良い石灰は全て売り物でしたから、漆喰壁の蔵やお屋敷はわずかなもの。
カン農家の皆さんは、捨てる石灰を利用してカン小屋を作っていました。




現代では地元の土を使った配合が残っている地域も少なく
メーカーの既調合品や、伝統と格式の「深草砂利」などが使われているようですね。
セメントが加わった「四和土」のような製品まである始末です。

 

それでも私たちのDNAは三和土を求めるようです。

それが日本に生まれた私たちの性(さが)なのかもしれませんね。