漆喰の色

2011/09/13

伝統素材

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漆喰って真っ白だと思っていませんか?

 

だとすれば、それは誤った常識です。

 

漆喰の正しい色は最終的に石灰の色。

 

「最終的に」とわざわざ付けた理由は、その他の色が失われるから。

 

たとえば、ワラと石灰で作った土佐漆喰やムチ。

当然、ワラの色が混入しています。


ご覧の通り、キレイな黄色です。

これが徐々に薄れていき、白くなります。

 

下の写真は土佐漆喰。

これも、元々は薄黄色であったものです。

 

 

 

 

本漆喰の場合は、海藻の黄色や赤色が加わります。

 

なので出来上がった漆喰にはうっすら色が付いています。

逆に、純白で「天然100%」なんて書いていたら?

 

疑ったほうが良いかもしれません。

 

天然の原料には少なからず色がついています。

漆喰として塗った後、数か月~1年以上をかけて、色が薄れ

最後は石灰の色になります。

 

 

加えて、海藻を使っていれば強烈な臭いがしますよ。

施工当初に無臭の漆喰などありえません。

もし、臭いが無ければそれは…マガイモノでしょうね。