台風と漆喰

2011/07/18

古民家

t f B! P L

夏の台風としてはかなり大型のものが「迷走」しています。

 

我が国では沖縄、九州、四国といった地域は

毎年といっていいほど被害を受けるわけですが…

 

自然の猛威に対して

昔から何もしなかったわけではありませんね。

 

開放的な沖縄の民家も…

 

外側にはがっしりと高い石垣が風雨から守ります。

ちゃんと考えられた造りなんです。

 

豪壮な土佐漆喰。独特の構造です。

意匠性だけでこんなカタチをしているわけではありませんね。

横殴りの雨があたった時に

壁を伝う雨水の影響を極力受けないように考えられています。

すべて「水切り」のためなのです。

 

また、こういった海鼠壁(なまこかべ)も

直接降りかかったり、地面から跳ね返る雨の影響への対策。

白い部分は漆喰ですが、平らな黒い部分はもともとは瓦なのです。

 

しっかりと「生活」と「自然」を共生させた住まい。

それが我が国の伝統建築ですね。