老舗のお店に良くある話ですが
「本家」?「元祖」?「直伝」?「総本店」?
とにかく「我こそはホンモノでござい」という意思表示ですね。
食べモノであれば、そのコトバに魅かれて買い求め
食べてみると…「????」なんてことが良くありますね。
案外、昔にこだわっているモノよりも
今に合わせたモノの方が良いものであったりすることが多々あるのです。
いまだ続く一時の空前のラーメンブーム。
行列が出来ている飲食店の大半はラーメン屋さんではないでしょうか?
そしてマスコミやラーメン本などで系統化され、
「この店は◇◇で修業した△△系の…」などと評されるわけです。
なおかつウソかマコトか、「本店のほうが旨かった」などと。
そしてブームの初頭に出てきた言葉が
「無化調(むかちょう)」というコトバでしたね。
簡単に言えば、化学調味料(今はうま味調味料?)を使っていないということ。
それを食べてしたり顔で「本物の味が分かる」という者がいれば、分からないという者も。
さて、食べ物のハナシでなんとなくイメージしていただいた所で
今度は住まいを造る素材で考えてみましょう。
突然ですが問題です!
どっちが本物でしょうか?
【木材】
- 狂いが生じにくいように熱をかけ、強制的に乾燥させた杉
- 伐り出されたあと、長い時間放置して自然に乾燥させた杉
【瓦】
- バラツキが無いようにセメントで成形され、キレイに塗装された瓦
- 粘土の質に左右され、また、焼き色がまばらに異なる瓦
【土】
- ポロポロと落ちて部屋を汚さぬよう、固める成分が入った土
- 強くこするとワラや骨材が落ちてしまう土
【漆喰】
- 付着性を良くするためにほんの少し樹脂を加えた純白の漆喰
- 原料の麻や海藻のために濁った白の漆喰
分かりやすく書き過ぎましたね。
そうなんです。
ですが、まだまだ我が国の住宅事情は1の素材ばかりが使われています。
そこで色々な住宅会社が「ウチのは本物です!」「天然素材です!」と連呼するのです。
では実際には?
グルメと同じですよね。
「本物!本物!」と言っている間はなんとなく信じられない(笑)
騙されたくないですよね。
…漆喰の見分け方のヒントだけはこのブログに書いています。
探して読んでみてください。