そろそろ連休 漆喰DIYの準備 その2

2018/04/08

DIY

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昨日からしばらくは、DIYと漆喰のオハナシを続けます。

新築を建てる方が少ない昨今。「リフォームに漆喰を使いたい」というご相談をよくいただきます。…しかもDIYで。


どうすれば漆喰が使えるのか?

今の壁にそのまま漆喰を、いきなりガッとのっけて、スーッと伸ばしたら、シュッと仕上がる…なんてのは無理です。

まずは漆喰を塗りたい壁と相談です。


さて、今の壁はどんな壁ですか?
 1)壁紙・クロス
 2)漆喰ではない塗り壁
 3)漆喰
 4)よく分からない

1)壁紙・ビニルクロス

残念ながら直接、昔からの漆喰を塗ることは出来ません。
理由は三つ。

一つ目は、漆喰がくっつきません。
二つ目は、漆喰が乾いたときに縮む力で壁紙が浮き、表面にひび割れが出来ます。
三つ目は、壁紙の下のボードの固定が不十分で、やはり縮む力や振動で割れます。

なので、完璧に塗るためには下地の大工工事からやり直さねばなりません。最低でもクロスを剥がさねば…。

でも、最近はビニルクロスなどに塗れる漆喰が販売されていますね。

2)漆喰ではない塗り壁

簡単な判別方法は二つ。

1.硬いか柔らかいか
多少力を入れて爪を立ててみます。爪あとがつかなければ、硬い素材。そうでない場合は柔い素材。

2.手のひらでザッとこすってみる
これも怪我しない程度に力をいれてこすります。ボロボロと表面が落ちるが落ちないか?

とにかく、硬く、表面がしっかりしていればOK。
塗り替え用下地材を塗ることで漆喰が塗れます。

ただし、塗り替え用下地材は、プロ向けホームセンターか左官建材店でしか入手できませんので、まずはお近くの建材店さんなどで相談してみてください。お店の方が漆喰について詳しい方なら、今の壁に最適な製品を優しく紹介してくれるはずです。

3)漆喰

傷んでいなければ基本的には2)と一緒。塗り替え用下地材が必要です。

4)わからない
困りますね。が、少なからずそのような相談があります。
まずは柱の両隅や部屋の角などを見てください。メクレや継ぎ目があれば壁紙です。

漆喰を塗るなら、最も重要なチェックポイント

壁をぐいぐい押してください。たわみませんか?
ドンドン叩いてください。振動しませんか?


本来、漆喰を塗るためには、壁の板が45センチ以内の格子状に固定されていなければなりません。しかも、固定する釘は板の周りで10センチ、固定木の上で15センチ以内。
かなりガチガチに固定する必要があるのです。

と、色々と確かめないと、ペンキ(塗料)のように「塗る」だけで大丈夫な素材でもないのです。


―― でも、失敗したらそれはそれ。また自分でやりなおせばいいです。
そんな素敵な方が増えていますね。