「平等」を感じる宇治へ

2017/09/04

おさらい 見に行こう

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定番の質問です。

 「平等院さん、なぜ平等院という名なのでしょうか?」

 
平等院鳳凰堂が左右平等(対称)だから?

ぶ~!違います。「仏の救済が平等」だからです。勘違いしている人、多いですよね。
というわけで、今日は世界遺産の一つ京都・宇治の「平等院」さんについて。


平等院 鳳凰堂

平等院は、末法元年の1052年、藤原頼通が藤原道長の別荘であったものを寺院にしたところから始まっています。


そして平等院といえば鳳凰堂。1053年に建てられた姿を唯一残す堂塔です。

昨年、修理工事が完了しましたので現在は漆も塗り替えられ綺麗な姿に変わってますが、まだまだ私たちの記憶には写真のような改修前の姿。

そして…どこかで見覚えがありませんか?


10円玉の図柄がそうなんです。ほらほら。


中堂の阿弥陀如来像。お参りすると、仏様のお顔が見えます。


大棟には鳳凰像。建物全体で鳳凰の姿を表しながら、随所に装飾が施されているところからも当時の栄華がよくわかりますね。



平等院は「光のお寺」

ちなみに平等院は「光のお寺」なのだそうです。

鳳凰堂は東向きに朝日を浴びるように建てられています。本尊阿弥陀如来像は西を背に、東を向いています。夕日の沈む西、極楽浄土からの光を背に私たちはその姿を見るんですね。
なるほど!と、当時の建築技術だけでなく信仰と建築の関係も学べます。

これから秋の行楽シーズン。綺麗になった鳳凰堂を観に行くのはいかがでしょうか?
140406-5_平等院 Byodoin_12
140406-5_平等院 Byodoin_12 / tetsukun0105