駅に残されていたもの

2017/07/18

よもやま

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行く先々で色々な建築物に出会いますが、中でも好きなのが古い駅舎です。





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様々な言葉に例えられるように、「駅」 は私たちの人生において、とても心に残る場所として存在します。だからこそ昔のままの姿をとどめることは、誰にも嬉しいことではないでしょうか?

そう強く感じたのが2010年の夏。別府市の亀川駅での出来事でした。


亀川駅は明治44年=1911年に建てられた駅舎でした。


それが2010年夏。建てられて99年で老朽化のために建て替えられることになったのです。

小屋裏の梁は松。残念ながら虫食いがひどく、再利用できるものではありませんでした。保存修復が出来ないほどの傷みから、建て替えを余儀なくされたんですね。


99年の歴史。それは駅の歴史でもあり、そこで乗り降りした人たちの歴史でも。

だからこそ、歴代駅長さんや市長さん、そして多くの利用者の方々が「さよならセレモニー」に参加したんです。


ワタシも古民家鑑定士としてお手伝い。最後に駅を出る前に、壁をめくり、出会うことが出来た99年前の漆喰です。


遺されることになった「駅」はまだまだ全国にあります。
これからも大切に心にも残していってもらいたいですね。