素材に関する風評被害はいまだに続いています。

2016/08/26

よもやま

t f B! P L
もうそろそろ収まってもよさそうなものですが、いまだに続いているワラの風評被害について、おさらいです。




東日本大震災からいまだに続く風評被害とは

様々な伝統素材。
私のもとに相談があったのは、飼料騒ぎの影響を受けた「ワラすさ」でした。

ワラは土壁のすさとしてだけでなく、土佐漆喰、琉球漆喰などにも欠かせない素材なんです。


「漆喰」や「土壁」に関する問い合わせで、「放射性物質の検査していますか?」とまで。
消費者のお気持ちも分からないではないのですが…。残念ながらそこまでの検査を行っているメーカーは無いようです。

入れ物で風評被害

さらに、左官資材に限らず、様々なものが「入れ物」に入っています。原料を入れるものとして、良く使われているのが「米袋」なんです。

 特に一空き袋(いちあきたい)という、玄米が入っていた袋のリサイクル品。

お米が入っていただけの袋ですから、そのまま捨てるなんて勿体ないですよね?
だから大切に大切に使われているんです。

ホームセンターで売られていたのはこの袋。この袋が大丈夫か?と訊かれたことがありました。


千葉県のお米の袋ですが…販売されていたのは奈良のホームセンター。東日本、西日本に限らず簡単に流通しているんです。


漆喰であれば、石灰と麻すさと海藻、そしてそれぞれの梱包資材。
練り上げるのであればその水、製造される環境。

こだわる方はそこまでこだわっていらっしゃいますね。
ですが製造側での対応…大変難しいようです。