九州ではいまだに停電している地域があるんです。
今回は、強風被害が目立ちますね。
しかし、まだこれからが台風シーズン。
今後の被害が出来るだけ少ないことをお祈りしますが…
我が国では沖縄、九州、四国といった地域は台風銀座。
毎年といっていいほど被害を受けるわけですが…
自然の猛威に対して、昔から何もしなかったわけではありませんね。
開放的な沖縄の民家も…
外から見ると、がっしりと高い石垣が風雨から守っています。
ちゃんと考えられた造りなんです。
高知県には豪壮な土佐漆喰。独特の構造です。
意匠性だけでこんなカタチをしているわけではありませんね。
強い雨と風。
横殴りの雨があたった時に壁を伝う雨水の影響を
極力受けないように考えられています。すべて「水切り」のためなのです。
また、全国で見られる海鼠壁(なまこかべ)も、
雨が直接降りかかったり、地面から跳ね返る雨の影響への対策なんです。
白い部分は漆喰ですが、平らな黒い部分はもともとは瓦。
現代でいうトコロのタイル貼りと同じ役割なんです。
しっかりと「生活」と「自然」を共生させた住まい。
それが我が国の伝統建築ですね。
とはいえ、災害には十分気を付けて。
今後も皆様のご無事を祈ります。