いまだに続いているワラの風評被害について、おさらいです。
様々な伝統素材。
私のもとに相談があったのは、飼料騒ぎの影響を受けた「ワラすさ」。
ワラは土壁のすさとしてだけでなく、
土佐漆喰、琉球漆喰などにも欠かせない素材なんです。
それでも「漆喰」や「土壁」に関する問い合わせで
「放射性物質の検査していますか?」とまで。
消費者のお気持ちも分からないではないのですが…。
残念ながら現在もそこまでの検査を行っているメーカーは無いようです。
さらに、左官資材に限らず、様々なものが「入れ物」に入っています。
原料を入れるものとして、良く使われているのが「米袋」なんです。
特に一空き袋(いちあきたい)という、玄米が入っていた袋のリサイクル品。
お米が入っていただけの袋ですから、そのまま捨てるなんて勿体ないですよね?
…だから大切に大切に使われているんです。
ホームセンターで売られていたのはこの袋。
この袋が大丈夫か?と訊かれたことがありました。
千葉県のお米の袋ですが…販売されていたのは奈良のホームセンター。
東日本、西日本に限らず簡単に流通しているんです。
漆喰であれば、石灰と麻すさと海藻、そしてそれぞれの梱包資材。
練り上げるのであればその水、製造される環境。
こだわる方はそこまでこだわっていらっしゃいますね。
ですが製造側での対応…大変難しいようです。