文明開化の大波が残る場所であり、
明治以降に一気に人が増えた場所には色濃くその名残が残り、
地元で花咲いた文化もたくさん残っています。
そして、厳しい自然との闘いの姿も目にすることが出来ますね。
写真は北海道から臨む日本海。
瀬戸内のベタ~ッと凪いでいる海を見慣れているワタシには
荒海にしか見えませんでしたが…、海藻を採ってたお爺さんが言うには、
これで「今日は穏やかだよ」と。

見れば、向こうの街にはモヤが…?
モヤでもキリでもなく、潮。海の水が霧状に街を覆っているんです。

うわ~っ、塩だらけ。こりゃ町中が錆びちゃうな~と、
JIS Z 2371 : 2000 塩水噴霧試験などを思い浮かべながら、見回すと、納得。
(塩水噴霧試験についてはコチラ)
ニッポンの住まいは歴史的にも木の住まい。
そして、いまだに海浜地域で特に塩の影響を受けやすい地域では、
木の住まいが当たり前に残され、直され、新たに建てられているんです。
どれだけ錆びない塗装をしても、水に強い素材を使っても、
耐久性&メンテナンス性を考えれば、木には敵わないのかもしれません。
実際に残されているニシン御殿。
屋根以外は全て木が使われていますね

適材適所。
まさに歴史が証明するその言葉を体感することができますね。