せっかくですから、おさらいしましょうね。
鏝絵とは伊豆の長八で知られる大変繊細なものから、
下の写真のようなダイナミックなものまで。

鏝絵は、漆喰で作られたレリーフ装飾です。
彫刻のように削りだすものではなく、
左官さんの鏝で漆喰を塗り重ねて形作られたものです。
まさにテクニックの集大成ですね。
もっと鏝絵を観たい方は色々と検索してみてください。
大分県安心院(あじむ)の鏝絵など、色々なものが出てきますよ。
ここからはもっと身近な鏝絵。
泥と漆喰で作ったお店の看板です。
我が町 津久見市の津久見まぐろ研究会が、
左官教室の挿絵や著書「どぞう」で知られる村尾佳州子さんに依頼して
それぞれのお店の看板を作ってもらいました。


それぞれ地元の方にしか分からないことかもしれませんが、
お店の雰囲気や店主のイメージそっくりに仕上がっていると大評判でした。
現在、各店舗に飾られていますので、
津久見を訪れた際には是非ご覧くださいね。
我が町では、毎夏、地元の子供達の体験学習が行われているのですが
これまで行われた中から、子ども達による鏝絵の様子を振り返ります。
地元の土と地元の石灰を捏ねて、固まりやすくします。
子供たち一人一人、ねりクワを振るって大奮闘。
慣れない手つきで鏝を扱い、大苦戦です。


小さな手先で頑張って作った作品。
子供たちの中から、将来、立派な左官職人さんが生まれることを祈っています。