「食」の世界にも通じることです。
お料理も様々な素材で作られますもんね。
料理の基本は「さしすせそ」。その1番目は砂糖ですね。
今、ちょうど砂糖が旬のシーズンなんですよ。
今回はその砂糖について、おさらいです。
砂糖には様々な製品がありますが、今日はその中でも黒砂糖。
甘くてちょっとクセがあって、美味しいですよね。
美味しい上にミネラルが豊富。
カルシウムやカリウムがたっぷり。
…なぜでしょう?
それは黒砂糖の作り方に秘密があります。
まずは原料となるサトウキビ。
南の島には歌の通り、ざわわと生い茂っています。
サトウキビを絞ります。昔は絞り臼を牛に回させていたそうですね。
絞った汁を釜で煮て水分を飛ばします。
で、出来上がり…にはならないのです。
サトウキビのしぼり汁は酸性の液体。中和してやらないと固まらない…。
そこで登場するのが
「食品添加用消石灰」。
昔は藁灰を使ったり、サンゴを焼いた石灰を使ったりしていたそうですが、
現在は主に九州で製造された、純度の高い消石灰が
黒砂糖の産地である南の島々へ送られているのです。
アルカリ性の石灰を加えることで、中和されるだけでなく
絞り汁に含まれた不純物も取り除くことができます。
だから高カルシウム食品?!
…お分かりいただけたでしょうか?
黒砂糖の産地での製造期間は例年10月~4月。
現在真っ只中です。
ここ数年、台風の影響が深刻でしたが
今年のサトウキビ収穫は良いニュースが多いようですね。