「古民家」と「古い家」の境界線ってドコだろう?

2014/10/10

よもやま

t f B! P L
ある全国の大切なものを大切にしている方とオハナシしている時に

 「鳥越くん、『古民家』と『古い家』の境目って分かるかい?」と。

財団法人職業技能振興会が認定する資格「古民家鑑定士」。
その資格の定義においては築後50年経ったものを古民家として考えています。


でも、そうじゃないんです。

その時の答えは「電気の有無」だったのです。


この問いの正解は
 家があって、後から電気を引いたのが「残されている古民家」。
 始めから電気ありきで建てられたのは「古い家」。

おおお、それは分かりやすい!と感動したものでした。
古民家はデンキが無くて暗いものだったということ…体験した人でないと分かりませんものね。

電線の装飾が心憎い栃木県「癒堂。」


「電気はあとから。」それが本来の古民家の姿かもしれません。

だからといって「不便なままの古民家」が良いとは考えていません。
電気、ガス、水道。さらに現代では光回線があっても良いのかも。

伝えられてきた「良いもの」を最大限生かしながら、豊かに暮らす。
それが我が国の理想的な住まい方だと考えます。