我が国最古といわれる飛鳥時代の瓦が使われていることで知られる名刹です。
ところが最古は他にもまだまだ。今日は最古の伝統素材についておさらいです。
元興寺さんは都が平城京へ遷される際に一緒に引っ越してきたお寺さんです。
元々は飛鳥の法興寺。いまの飛鳥寺さんのある場所から現在の場所まで建物ごと引っ越したといわれています。
そして有名な飛鳥時代の瓦。
公開イベントでは、手の届く場所で写真まで撮影が出来ました。
1300年祭の時です。沸きに沸いた奈良。まさにおタカラが大開放だったのです。
元興寺さんがさらに素晴らしかったのは屋根裏探検。
実は元興寺さんの禅室で使われている木材の年代が特定され、使用されている木材の中では最古の木材であることが分かったのですが、それをなんと!一般公開してくれたのです。
参加者はヘルメットと懐中電灯を渡され撮影は自由。
これほど開かれたイベントは過去に例を見ないかもしれません。
そしてこれが、これが最古といわれる飛鳥時代の頭貫(かしらぬき)。
そこいらじゅうが古材の宝箱なので、古い、新しいが難しいですが…。
とにかく、最古といわれる瓦もふくめ、お宝がいっぱいでした。
ただし、この元興寺さん、1000年以上前からそのままの姿で残されているわけではありません。幾度かの修繕が行われているのです。
それでも木材や瓦などの素材は1000年を越えてそのまま使われているんです。
ですから我が国の伝統素材の耐久性は1000年以上。
歴史と実績が証明していますね。
ところが…今の住まい、見渡してください。
鉄やプラスチックで造られる住まい、とても1000年使えるようには考えられませんね。