石灰にも種類があるんです。でも本質は一緒。

2014/09/11

伝統素材

t f B! P L
各地で開催される勉強会で必ず説明していますが、漆喰の原料は石灰岩。

その石灰岩って何?というオハナシ。



「石灰岩」というと…このような鉱石なのですが…


元々は太古の海に堆積したサンゴやプランクトンの死がいだったんです。
それらが、長い年月をかけてギューッと押しつぶされてこのような姿に。


ところが石灰岩が出来上がる段階で様々な姿に変化していくのです。
たとえば大理石。石灰岩にマグマの熱が加わり、結晶化したもの。

大理石は一般的には「結晶質石灰岩」と呼ばれる物なんです。


石灰が結晶に??なんだか想像できませんよね?
なので、見ていただけるように用意しています。

これも石灰石。別名として方解石、カルサイトと呼ばれるものです。

ガラスのような結晶。先ほどのグレーの石の仲間とは思えませんね。
 

さらに不純物が混じるとこんな姿に。
ピンクの結晶や…


グリーンの結晶にも。


なんだか神秘的ですね。

ただし色がついているのはカルシウムに混ざった不純物のせい。
石灰岩としての成分に何ら変わりはありませんから、加工して漆喰に…出来ないこともないですが、もったいないですね(笑) 同様に、インドで採れた石灰岩も、ヨーロッパで採れた石灰岩も、日本のものも、みんな変わりはありません。

太古の海でみな同じように出来たものなんですから。