さらに本格的に…と考えている方からは「土壁」のご相談。
珪藻土ではなく「土」にしたいそうです。
そんな方々が土を調べていて突き当たるのが「じゅらく」です。
だからでしょうね…
「じゅらく」ってなんですか?
というご質問、多いんです。
内部の左官壁に多用されているのが「じゅらく」。
ジュラク**とか**じゅらくとか、様々な左官材が販売されています。
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でも、残念ながらそれらは全てマガイモノなのです。
「じゅらく」は元々は聚楽第から。あたりの土が聚楽土。
聚楽第とは安土桃山時代に豊臣秀吉が建てた政庁&邸宅。
堺の出身であり、茶聖とも称される千利休による築庭でも知られますね。その聚楽第があった場所から採れる土が「聚楽土(じゅらくつち)」なんです。
さて、そういう訳で、いろんな左官材メーカーが売ってる「じゅらく」は「聚楽土風」ってことなのだそうです。塗装にも「ジュラク仕上げ」なるものがあり、ジュラクガンという吹付ガンまであるのですが…
分かりにくいのでまとめると、
- 聚楽土=本物
- 壁材の「じゅらく」=聚楽土風の左官材
- 塗装の「じゅらく」=「聚楽土風の左官材」風の塗装仕上げ
話題はズレましたが、聚楽土を使った仕上げは土壁の最高仕上げ。
正統な茶室、伝統建築などには欠かせない高級材料です。当然、その土を塗る技術も最高技術の一つ。使いこなせる方は国内に多くはいらっしゃらないそうです。
で、「じゅらく」ってナニ?というオハナシ。
きっとほとんどのそれは…少なくとも「土」ではないでしょうね。
ところで、「じゅらく」のお話から、アレを思い出した方も多いのでは?
上野駅前の聚楽
DSCN2479 / t.ohashi
そして、これが「じゅらくよーん」で有名な、ホテル聚楽のCM(笑)