今日はドンペリで漆喰のお話。

2014/08/04

よもやま

t f B! P L
今日は修道士ドン・ピエール・ペリニョン(Dom Pierre Pérignon)が、シャンパンを発明した日だそうです。


シャンパンは発泡性ワイン。

発泡性ワインは発酵の際に発生する炭酸ガスが、そのまま瓶内に閉じ込められ、液中に溶け込んだものです。

さらに、その中でも決められた製法、そしてシャンパーニュ地方で製造されたものだけが「シャンパン」や「シャンパーニュ」、それ以外はスパークリングワインと呼ばれていますね。

そしてそのシャンパンの代表格が「ドンペリ」。…ドン・ペリニョンです。

さきほど名の出た発明した修道士ドン・ピエール・ペリニョンの名が冠せられています。 そして「勝利の美酒」の代名詞。我々庶民のノドにはなかなか入りませんね。

シャンパンに限らず、ビールといい、サイダーといい、コーラといい、炭酸の刺激はたまらないものですよね。

ですが、炭酸ガス=CO2
CO2や二酸化炭素と聞くと、環境負荷の代名詞。悪モノとして、マイナスイメージが強くなります。うまく付き合っていかねばならないモノの一つです。


さて、その二酸化炭素、漆喰には必要なモノなのです。

覚えてますか?
漆喰の主成分、水酸化カルシウム(消石灰)は二酸化炭素を吸収して硬化するのです
その二酸化炭素は、石灰石を焼いたときに石から出た分。つまりは吐き出した分だけ吸い込むのです。

「なんだか、漆喰っていいよね?!」と思ったでしょ?

でもいい話には必ず落とし穴があります。
漆喰は環境にとても優しい、漆喰で二酸化炭素を減らせる…などと嘘っぱちを記載しているWEBサイトやカタログが蔓延していますが、石灰石は焼かれているのです。

焼くのに使われるのは主に石炭やコークス。
石灰石から二酸化炭素を除くために、高熱を与えるべく燃料が使われます。ですから、産業的にはそれなりの量のCO2が排出されていると考えてください。


石灰石を焼く窯からは、燃料を燃やして発生するCO2と
石灰石が生石灰へ焼成されて発生するCO2、
それぞれが出ています。