「フレスコ画」は地元の特産物である石灰にふれる機会をつくろうと、津久見市が毎年夏に開催しているものです。今年でめでたく10年目を迎えました。
今回の企画は…
子供の部は「海獣」。海の生き物を描いて、夏休みの間、津久見市の新しい観光スポット「つくみイルカ島」に展示されます。
一般の部は10年変わらず、本格的なブォン・フレスコ。
描く楽しみのほかにフレスコという中世ヨーロッパから続く技法を手軽に楽しむことが出来ます。
そして最後に共同制作。
昨年は公民館の各室の看板でしたが、今年は市役所の各課のプレート。ちょっとずつですが、津久見市がフレスコのまちにかわっていきますね。
で、初日の「子どもフレスコ画教室」。
募集開始からすぐに定員締め切り。ご覧の通りの満員御礼です。
子ども達に指導するのは講師や市の方に加え、大分県石灰工業会のオジサマたち。描く下地に使われている石灰はアルカリ性の強い素材ですから、誤って目や口に入れたりすることのないよう、細心の注意をはらっています。
子供たちはオトナの心配を知ってか知らずか、海の生き物を描くことに夢中です。
薄紙に描いた下絵を、石灰モルタルに転写して…
思い思いの色で生き物を描いていきます。
絵の具のように上から違う色で塗り被せることが出来ませんから、なかなか難しいんですよ。これが。
こうして出来上がった子どもたちのフレスコ画。
子ども達の夢がラスコー、アルタミラの洞窟壁画や高松塚古墳の壁画のように、数千、数万年先まで色褪せずに残っていくと嬉しいですね。