夏休みはDIYで漆喰を塗るんだっ!と燃えているアナタへ。

2014/07/25

DIY

t f B! P L
そろそろオトナも夏休みの準備。

DIYで漆喰を塗りたい方が多いようですね。
夏の休暇を前にして「DIY」と「漆喰」というキーワードでのサイト検索が増えているようです。

と、いうわけでDIYについてのおさらい。

「自分で簡単に塗る方法は無いですか?」とよく訊かれます。
あります。簡単ですよ。

「綺麗に塗らないこと」です。
要するにただべたべたと塗りつけるだけ。

そう。塗るだけならば「誰でも」塗れるのです。
違いますよね?キレイに塗りたいんですよね??

菓子職人であるパティシエさん。
一人前になるためには、しっかりと修行をし、腕を磨き…
そんな姿がテレビなどでも観ることが出来ますよね?

プロの左官職人さんも同じこと。
たゆまぬ研究と努力で、様々な左官材料の仕上げ方法を習得されていますし、当然、高度な技術が要求される仕事もあります。

「漆喰」も左官さんであれば誰でも大丈夫!ではないのです。

当然、DIYでそんな職人さん達と同じコトが「ぶっつけ本番」で出来るわけがないですよね。

だって鏝(こて)ですら持ったことないでしょう?
漆喰を塗るなら、その使い方からマスターせねばなりません。

実際、左官さんの中でも
漆喰をしっかりと塗ることができる職人さんと、
そうでない職人さんがいるのです。

それだけ難しいからこそ受け継がれてきた技術。

もっともオーソドックスな漆喰の仕上がりは「平滑で艶消しの押さえ仕上げ」。
正直、それはあきらめていただくほかありません。
修練とカンが必要となりますから、独学でどうにかなるものでもありません。

さらに、漆喰という素材は
 ペンキのようにただ「平らに塗れば終わり」ではありません。
 キレイに塗り伸ばしたからキレイに仕上がるものでもないのです。

手順を踏んで塗り重ねていく中で、乾燥の塩梅を見計らいながら。
塗りあがった後もその乾燥の様子を見守ってやる。
とにもかくにも手のかかる素材なのです。

漆喰に限らず、ぶっつけ本番で出来るほど、日本の伝統素材は甘くありません。

ただ、近年DIY用の漆喰というものも販売されています。
多少の樹脂などの添加剤が含まれている場合がありますが、それなりに良いものですよ。
「どうしても自分のチカラだけで!」とおっしゃる方はそちらを。

素材にこだわる方は左官さんにお仕事をお願いしながら
 「どこか自分でも塗ってみたい」
とワガママを言ってみるのも良いかもしれません。

お手伝いしながら、とてもキビシイ指導を受けながら、自分で仕上げた壁。
それでも納得できるものになると思います。