今年の「土用の丑の日」は来週の火曜日、7月29日ですね。
土用とは立夏・立秋・立冬・立春の前の18日くらいの期間をさします。
夏だけじゃないんですね。
ただ、一般的には夏の土用のことをいうことが多いようです。
その「土用」の期間のうち「丑の日」が土用の丑の日。
「丑」は子丑寅卯の干支の丑です。
「年」以外にも干支はあるんです。ご存知でしたか?
丑の刻参りの「丑」。これは時刻の干支。
毎「日」にも干支があるなかで、土用の期間にある丑の日が「土用の丑」なんです。
この土用の丑の日にウナギを食べて栄養をつけて、暑い夏を乗り切ろう!というわけですね。
と…このウナギ。蒲焼きにして食べることが多いですが、この蒲焼の調理方法にも関東風、関西風があることをご存知ですか?
まずは、関東。
干物などと同じく背開き。
割いた後アタマを落とし、半分に切り分け、竹串で焼きます。
一旦そのまま焼いてから蒸し、余分な脂が抜けたところに、 再度タレをつけてまた焼きます。
タレをつけるときにはタレにウナギをちゃぷんと。
独特のふわっとした食感はこの調理法のおかげですね。
つぎに関西。
お魚は腹開き。
アタマを付けたまま金串で焼きながらタレをつけます。
タレはひしゃくでかけます。
皮がパリパリで香ばしく脂の乗ったウナギをギュッとかみしめると味が…。
私がそれを知ったのは静岡に移り住んだ時。
実は静岡は関東、関西、どちらの調理法も楽しめる土地なんです。
地域の特色として「両方美味しい」。とても羨ましい地域ですね。
また、うなぎの調理法は関東風、関西風だけに限りません。
せいろ蒸しや、写真のように楽焼で蒸したものも。
これまでに幾度も漆喰の海藻についても東西の違い、ご紹介しましたね。
漆喰と同様、食文化の違いもなんとも面白いものです。