自然の猛威に対して、昔から何もしなかったわけではありませんね。
開放的な沖縄の民家も…
外側にはがっしりと高い石垣が風雨から守ります。
ちゃんと考えられた造りなんです。
豪壮な土佐漆喰。独特の構造です。
意匠性だけでこんなカタチをしているわけではありませんね。
横殴りの雨があたった時に壁を伝う雨水の影響を極力受けないように考えられています。すべて「水切り」のためなのです。
また、こういった海鼠壁(なまこかべ)も、直接降りかかったり、地面から跳ね返る雨の影響への対策。白い部分は漆喰ですが、平らな黒い部分はもともとは瓦なのです。
しっかりと「生活」と「自然」を共生させた住まい。それが我が国の伝統建築ですね。
…とはいえ、災害には十分気を付けて。