学ぶには観に行くこと、触れること。

2014/03/09

見に行こう

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住宅で根強い人気なのが「無垢の木と漆喰の家」。様々な建築会社さんが伝統素材を用いた個性的な住まいづくりに取り組んでいます。

木や漆喰へのこだわりに飽き足らず、「さらに本格的に…」と考えている方からは「土」のご相談をいただくことも。

「じゅらく」ってナニ?というご質問も少なくありません。
今日はそのじゅらくについておさらい。


昔から内部の左官壁に多用されているのが「じゅらく」。
ジュラク**とか**じゅらくとか、様々な左官材が販売されています。

イメージ


 
でも、それらは残念ながら全てマガイモノなのです。
 「じゅらく」は元々聚楽第から。あたりの土が聚楽土。

聚楽第とは安土桃山時代に豊臣秀吉が建てた政庁&邸宅。
堺の出身であり、茶聖とも称される千利休による築庭でも知られますね。
その聚楽第があった場所から採れる土が「聚楽土(じゅらくつち)」なんです。


さて、そういう訳で、いろんな左官材メーカーが売ってる「じゅらく」は「聚楽土風」ってことなのだそうです。塗装にも「ジュラク仕上げ」なるものがあり、ジュラクガンという吹付ガンまであるのですが…

分かりにくいのでまとめると、
  1. 聚楽土=本物
  2. 壁材の「じゅらく」=聚楽土風の左官材
  3. 塗装の「じゅらく」=「聚楽土風の左官材」風の塗装仕上げ
ってことです。
話題はズレましたが、聚楽土を使った仕上げは土壁の最高仕上げ。
正統な茶室、伝統建築などには欠かせない高級材料です。
当然、その土を塗る技術も最高技術の一つ。
使いこなせる方は国内に多くはいらっしゃらないそうです。 

百聞は一見にしかず。
まずはホンモノを観に行きましょう。やっぱり…じゅらくといえば京都ですね。

京都。やはり学びに行かねばなりませんよ。