漆喰の「情報」にゴマかされないで

2013/11/12

提起

t f B! P L
でんでん協会には「漆喰」を中心とした、「伝統素材」に関するお問い合わせを連日いただいています。

協会宛のお電話は…不在にしていることが多いので、私の電話に転送しているのですが、なかなか出ることが出来ませんです。申し訳ありません。


それが携帯電話の正しい使い方なのか分かりませんが、私には誰かとの打ち合わせや面談中に突然席を中座したり、誰かとの会話を遮って電話に出るようなことはなかなか出来ませんので、あとでかけ直すことがほとんどなんです。
なので、ご相談はメールでのやりとりがスムーズです。スミマセン。

さて、というわけで今日はよくあるお問い合わせに関するオハナシ。



世の中には情報が氾濫しています。
「漆喰」についてgoogleで調べる

スマートホンの普及も片棒を担いで、誰もがインターネットなどで多くの情報が入手できるようになってから、逆に「どの情報が正しいのか?」…大変お困りの方が多いですね。

なので、普段オハナシにうかがうセミナーでも、それらの相談の多いものを中心に説明しています。
ただ、相変わらず…相談の中で最も答えに窮するのは

 「良い漆喰ってどんなものですか?」

という難しい質問。

「漆喰」というモノに求められている性能は、呼吸・吸放湿・防火・防カビといったところでしょうね。
ところが、それは「消石灰」が主原料である限り備わる機能なのです。


漆喰に添加されるモノが阻害しない限り、それなりに機能します。

 「じゃあ、なんでも同じなの?」

と訊かれそうですね。 
ちがいます。ナンデモ同じじゃないんです。

  • ちゃんとした漆喰
  • それなりの漆喰
  • 漆喰とは名ばかりのもの
などなどがあるんです。

というのを文字であらわすのは大変難しいこと。オハナシするとしても、まさかその製品を名指しで評価することも出来ません。…なので、答えに窮するわけです。


そこでいつも紹介しているのが日本漆喰協会が自主基準として定めた「化学物質放散基準」。
建材の安全の目安に使われているF☆☆☆☆ですが、これも各業界団体の自主表示によるものが多いんです。

日本漆喰協会の認定は、それらよりもはるかに安全な基準に基づいて行われています。
なおかつ、それぞれの材のほとんどが外部機関で分析試験されているんです。


建築材料…「分析試験が当たり前」だと思っている方が多いのですが…それも皆さんの非・常識。
驚くほど少ないですよ。公開されているデータも、何と比較して安全なのか?それが本来評価に値する試験なのか?良くわからない数値が書かれているものが多いです。

住まいに「安全な材料」を使いたいのは「安心」が欲しいからですね?!
でも知らぬが仏…ということも多いんですよ。