また、空気が乾くと粘膜などがカラカラになって傷むだけでなく、風邪のウイルスも元気なので、風邪をひきやすくなります。北海道や沖縄などいくつかの地域でインフルエンザが流行しはじめているようですね。ご注意ください。
さて、今日は「空調管理=健康管理」というわけで住まいと湿度の関係についてのオハナシです。
「健康に良い」とされる木と漆喰の家。快適な理由の一つは機械的にではなく、住まい自体が湿度のコントロールをしてくれるところですよね。
有名な話では、一般的な木造住宅ではドラム缶2本(400リットル)、1本の柱は1年間に牛乳ビン3本(0.6リットル)程度の水分を吸放湿する。といわれています。
分かりやすく言えば、部屋内の湿気が多いときには吸収し、逆に乾燥している時には放出してくれるんです。 空気中の湿気を吸収するだけじゃないんですね。当然、加湿器から出る水分も住まいの様々なモノに吸収されるわけです。
実は、この時期特有の相談があるんです。
それは「加湿しても部屋の湿度が上がらない」という件…。
どっぷり加湿中の某社。写真お借りします。
漆喰が使われていれば、さらに「住まいの吸放湿量」は上がりますし、空気だけでなく素材自身も乾燥しきっている時には、特に湿度が上がりにくくなります。まずは家が水分を吸い取ってしまうんです。
だからこそ、木と漆喰の住まいでは、風邪ウイルスを防ぐためにしっかり加湿。大切なことです。
ちなみに、壁や柱に吸い込まれた水分は、部屋内がそれらの素材よりも乾燥していれば、おのずと吐き出すんです。だから、ちゃんとした木造住宅であれば、やり過ぎ?と思うくらい加湿しても大丈夫なはずなんですね。
昔ながらのストーブ&やかん。チンチンと音を立てながら湯気が立ち上っていましたね?!
それは、ただお湯を沸かすだけじゃなかったんです。暖房と加湿。理にかなったものだったんですね。
また、エアコンを使っているのであれば、加湿器の使用が常識になりましたね。
加湿がうまくいかない原因には加湿器の位置も考えられます。置き場所を検討してみましょう。
邪魔にならない場所に置くのではなく、空気の対流に合わせた場所にするだけで、効果は格段に違うそうです。
また、加湿器も使い方を間違うと、かえってカラダに悪いそうですよ。
それについてはコチラでガッテンしてくださいね。
NHK「ためしてガッテン」 http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20100106.html