沖縄へ行ってきたわけですが…いったい何をしに?と聞かれます。
私ども「でんでん協会」の活動については何度も自己紹介していますが、最近読み始めた方はではいったい何の協会なのか分からないですね。
ですので、改めて紹介します。
でんでん協会の役割はその名の通り「伝統素材にたずさわる方々の支援を行う」ことです。
活動の理念は4つの言葉。
- 伝統素材を守ることは伝統技術を守ること。
- 伝統技術を守ることは古民家を守ること。
- 古民家を守ることは左官文化を守ること。
- 左官文化を守ることは伝統素材を守ること。
「伝統素材」…そのへんで簡単に手に入るモノではないんです。
その原料を生産している方々がいて
さらにその素材に手をかけ加工している方々がいるのです。
その方々の支援も大切なコトだと考えています。
そのために各地を訪問して現状を学び、それを皆さんへ紹介する活動も行っています。
あるところでは「文化財の工事があるから大丈夫じゃないの?」と言われることがあります。
残念ながら、それは「間違った考え」です。
建築だけに限らず、私たちの生活を支える素材は「身近にある当たり前のモノ」だったハズなのですが、すでに当たり前のモノは無くなってしまっているんです。
例えばワラ。
- 屋根を葺く材料に。
- 土壁に練り込んですさに。
- 畳の床(とこ)に。
そのワラは無農薬のものが手に入りますか?
それとも農薬が残っていても良いのですか?
大規模農薬散布用に使われるラジコンヘリ
そうなんです。様々な素材が失われつつあるんです。
今回は沖縄で伝統素材にたずさわる方々のお手伝い。伝統がしっかりと伝承されるためのお手伝いです。