三和土(たたき)は3つの伝統素材から

2013/02/12

伝統素材

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今お住まいの家に土間(どま)ってありますか?

一般に玄関や勝手口の靴を脱ぐ場所がそう呼ばれていますが…

 

良く見れば土の間ではありませんね。 

 

と、いうわけで今日は土間(どま)と三和土(たたき)のおさらい。


 

「玄関のドマ」とか「玄関のタタキ」という言葉、私たちはその本当の意味を知らないまま使っていることが多いようです。

 

三和土(たたき)とは 石灰にがり の三種類の材料を合わせたものを、名前の通り3つの材料を調和させて、叩いて叩いて仕上げたものです。

さらに「土間(どま)」のことをタタキとも呼びますよね?その多くが三和土で仕上げられていた名残からです。

 

また、土間も言葉通り、土の間だったわけですね。


ただし、この三和土、地域によって様々な違いがあります。
石灰は生石灰だったり、消石灰だったり、?(すさ)を入れるところと入れないところ、土の質も珪素が多いものから粘土質のものまで様々。
そもそもは、セメントがない時代に、手頃な材料で固く締まる材料として使われてきたわけですから…。
ちゃんと出来上がれば何でも良かったわけです。

 

だから、混ぜる材料の種類や比率なども各地で様々。

現代では地元の土を使った配合が残っている地域はほとんどありません。


なのでメーカーの既調合品や、
伝統と格式の「深草砂利」などが使われているようですね。
セメントが加わった「四和土」のような製品まである始末です。

 

 

それでも私たちのDNAは三和土を求めるようです。

 

土間のある居酒屋さんって落ち着く気がしませんか?

それが日本に生まれた私たちの性(さが)なのかもしれませんね。