もうしばらく「おさらい」シリーズを続けましょうね。
こうやっておさらいすると理解も深まりますよね?
さて、漆喰は左官材料。
たまに「左官」ってなぜそう呼ぶの?と聞かれることがあります。
左官さん、しゃかんさん、今日はそのオハナシをしましょう。
左官(さかん)、なぜそう呼ぶようになったか?
代表的な説は2つ
1)右官と左官
・聖徳太子が木にかかわる職を右官、土にかかわる職を左官と名付けた。
・事務職を右官、作業職を左官と呼んでいた。
2)主典(さかん と読みます)
飛鳥時代から平安時代にかけて、律令制という統治制度がありました。
その中に、四等官制という官僚のランク分けの制度がありまして、様々な職種ごとに省、司、寮などに分けられた上、その役職が上級職から順に、長官(かみ)、次官(すけ)、判官(じょう)、主典(さかん)というランクに分けられていました。
そこで、御所など宮中のお手入れをする職人さんには、宮内省 木工寮の主典(さかん)である「属」という官職が与えられたそうです。
ついてこれました?難しいですよね。
今の言葉で云えば
宮内庁御用達の左官職人さんに公務員の役職が与えられていた。
というべきでしょうか?
強引に今の役職にすると
内閣府 宮内庁 管理部 工務課 左官担当 とでも呼べばよいのでしょうね。
そんな左官職人さん。
同じ材料で丸くも四角くも。ザラザラにもツルツルにも。とても器用な職人さんです。
ちょっと気難しいイメージを抱く方が多いのですが、心優しい人が多いんです。
だって、一日中壁や床に向かって気を張り詰めた作業。だから、お仕事の時は厳しいことを言いますよね。
けれども現場が一段落すれば緊張も解けて…
ですよね?左官さん。