おさらい 漆喰にはウデも必要なんです

2013/01/04

おさらい

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冬の長期休暇。長い方もそろそろ終わりですね。

この休みの間、何故かブログの閲覧数も増えています。

漆喰に興味がある方が多い…ということでしょうね。

 

また、他のブログではDIYに関する記事へのアクセス数が多いです。

「漆喰を塗ってみたい!」という方、結構多いんですよね。

しかし、誰でもちょっと練習すれば「簡単に」出来る素材ではないんです。

というわけで、漆喰の仕上げについてのおさらい。

 


 

漆喰というものはとても不思議な素材です。

 

平らに真っ直ぐ塗ることも出来れば

 

曲線を描いて丸く塗ることもできます。

 

時には豪快に

 

そして時には繊細に

 

 

これらの技を日々磨き、卓越したワザを見せてくれる方々。

 

 それが左官職人さんです。

 

ただ、残念ながら100人の左官さんがいて、100人全ての方が同じ技術を持っているわけではありません。

それは左官に限らず、職人の世界で「匠(たくみ)」と呼ばれる方がいらっしゃるのと同様、日々の修練と努力により「出来る」職人さんが生まれてくるのです。

 

が、時折「素っ頓狂」な相談をいただくことがあります。

その中でも多いのが「磨き」について。

 

 「今度、漆喰の磨きを入れたいんですが、その材料はどれですか?」

 「お施主様の依頼なんですが、お値段、幾らくらいみとけば良いですか?」

 「磨きをやれって言われたんですが、マニュアルはありますか?」

 

 罪です。知らないということは罪。

 

漆喰の「磨き」は左官仕上げの最高技法の一つ。

 

それは誰にでも出来る技術ではありません。

そしてさらに言えば「漆喰」自体、マニュアルがあれば塗れるという代物でもないわけです。

 

漆喰に限らず、

 釘一本使わぬ大工の技

 茅葺きの屋根葺き

 漆塗り

などなど、どれをとってもマニュアルを見ながらできるものではありません。

 

それこそが伝統素材。

素材の特性を見極めること、それを扱いこなすこと、それらも「技術」。

 

 

だからこそ価値があるものなのです。