街を出て漆喰を探そう 「海鼠壁のオハナシ」

2013/01/30

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正直に言いますと、あまり得意ではないのですが

…海鼠壁(なまこかべ)。


蔵などで多くみられる様々な独特のデザイン。

実はデザインではなく機能を求めて作られていたんです。

 

白い部分は漆喰。そして黒い部分は瓦。

 

ほら、壊れている壁をみるとよくわかりますね。 

 

土壁に瓦が貼り付けられているんです。 

 

ちなみに海鼠壁が施されていない伝統建築は…というと、こんな感じ。

雨が直接あたりやすい下半分は漆喰が使われていませんよね?! 

 

海鼠壁の目的は板張り以上に風雨や衝撃から守り、さらには火災から守るため。

瓦で覆い、漆喰で塗り固めていたわけです。

 

言ってみれば現代のタイルと同じ発想ですね。

少し古い民家をみれば、ほら、その変遷が良くわかりますよ。

 

それがいつのまにか和のデザインの一つになっていますね。

そして、そのデザインも時代や地域によって千差万別。

 

我が国には数々の海鼠壁(なまこかべ)が残されています。

街なかで見かけたら、よーく見てください。

左官職人さんの技とセンスがしっかりと表現されている…はずです。