この漆喰なら大丈夫 ・・・?

2012/12/20

おさらい

t f B! P L

今日もメールで何件かのお問い合わせをいただいています。

皆さん「住まい」での安心をお求めなんですね。

そして、我が国ではやはり木造住宅が主流であることを痛感します。

 

相変わらず木造住宅の中でも「木と漆喰の家」が相変わらずブームですね。

 

今日は「この漆喰を外壁に塗ると家が長持ちする」って聞いたんですが…とのご質問。

それについて、おさらいしながら解説しましょう。

 


 

漆喰はとても耐久性がある素材で、何百年も経ったお城などで使われています。

 

 

というのは大きな勘違いを生みます。

 

これだと漆喰が何百年もお城を守ってきたように聞こえますよね。

そんなことはありません。それを証明するのがコチラ。

 

現在、平成の大改修工事中の世界遺産&国宝・姫路城

昭和の大改修から約半世紀で今回の改修を迎えました。

 

漆喰は風雨により摩耗しますし、構造によっては表面に汚れが堆積します。

また、防水素材ではなく水を吸いやすい素材ですから、内部に雨水が浸透します。

 

すると…たとえ漆喰が傷んでいなくても汚れたり、内部が傷んだりしますから、結局どこかの折を見て改修工事が必要になるんです。

 

分かりますか?

軒下は汚れがついたまま。逆に雨のあたる部分はメクレなどが見られます。

常に湿気のある部分にはカビや藻が生えているのも分かりますね。

 

これが漆喰の本当の姿。紛れもない真実です。

 

しかし、これまで我が国の伝統が守られていましたね。

伝統とは「しっかりとお手入れを繰り返す」コト。

 

 汚れたら塗り直す。傷んだら剥がして塗る。

 

当たり前の姿なんですよね。そして、それが出来るのが漆喰の魅力でもあると思います。 

漆喰でもペンキでも、サイディングでも金属でも、汚れない、傷まない素材はありません。

必ず「お手入れ」が必要になるんです。

 

繰り返しますが、それが当たり前のことですよね?

住まいにはメンテナンスフリーなどありえません。

 

当社の漆喰は大丈夫!と謳っているメーカーさんも多いですよ。

もしご自分のお住まいの外壁に検討されているならば・・・

「なぜ大丈夫なのか?」納得いくまで説明してもらいましょうね。