薬師寺さん東塔 公開です

2012/11/13

見に行こう

t f B! P L

先日、奈良・薬師寺さんで現在改修工事中の東塔の素屋根が公開されたそうです。

事前申し込みによる抽選だったそうです。出来ることなら私も見に行きたかった…。

 

さて、そういったわけで今日は薬師寺さんの東塔について。



薬師寺さんの東塔。

建立されたのは天平二年三月二九日(西暦730年)です。法隆寺さんや室生寺さん、法起寺さん等の塔に続いて古い塔ですね。薬師寺さんで唯一現存する創建時の建物なんです。


薬師寺さんも他の大寺と同じく、平城遷都の際に藤原京から移転されたお寺さんです。
だから、西の京に移転されてから建て始められ、出来上がったのが七三〇年。

昨年、2011年4月から東塔は解体修理が実施されています。
「解体」しているのです。
瓦を全て降ろし、土を落とし、漆喰壁を落とし、木組みを外す。
壊すのではありません。キレイに分解するのです。

 

機械でいうところのオーバーホール。
ただし、傷んだ木材はそのまま交換されるのではなく、悪い部分だけを継ぎ変える。

そのために「素屋根(すやね)」と呼ばれる、
建物をすっぽりと覆う作業施設が建てられています。





そうやって幾度となく修理を繰り返すことができるのも我が国伝統の建築技術。それらを間近に見る機会があるならば…例え一生に一度でも、幸運な機会でしょうね。