「日光を見ずして結構というなかれ」…先日もお伝えした日光のオハナシ。
日光山輪王寺さんのご本尊である三仏のうち、阿弥陀様の解体が始まったそうです。と、いうわけでおさらい。
ユネスコの世界遺産には「日光の社寺」として二社一寺。日光東照宮、日光二荒山神社、そして日光山輪王寺が登録されていますね。
そして、日光と言えばそびえたつ杉並木。
真っ直ぐ進めば東照宮。その右手は日光山輪王寺さんですね。
現在、輪王寺さんは重要文化財である三仏堂の修理工事中。
分かりますか?大きな御堂の絵が描かれています。
この三仏堂、東日本最大の木造建築なんです。
それをスッポリ包む建物。これを素屋根といいます。
実に高さ37メートル。大きく見えませんか?立派な金剛桜のせいですかね?
その高い部分の外周をぐるっと窓が回っていますね。
これが今10年間だけの名所、「天空回廊」です。
どういうことかというと…こういうことです。
中に入れるんです。まずは素屋根に覆われた三仏堂を拝観したあと…
今度は素屋根の階段を上って三仏堂を見下ろす回廊まで。
今年の6月には屋根の解体工事中。
銅板が剥がされている真っ最中ですね。
前回の工事は昭和36年完工。
今回の工事では梁などの虫食いが発見されたため部分補修ではなく
「半解体工事」が行われるそうです。
工事が終わるのは2020年の予定。
あと8年はこの姿が観られないわけです。
ですが、ほぼ全てが公開される修理工事。
都度訪れて見物したいものですね。
合わせて現在、東照宮さんも「平成の大修理」の最中。
今、日光は見逃がせない大名所になっています。
「日光を見ずして結構というなかれ」
…言葉通りの「日光」です。